青春18きっぷの一人旅 in埼玉 
〜ぶらり町並み散策〜

建築科3年 あんぺ

皆さん、こんにちは。これから2回目となる一人旅の模様を旅行記として振り返るので御覧下さい。

2008.3.31.MON

06:20 
起床
07:03 
塩崎発の電車に乗る。すぐに甲府で2分しかないハードな乗り換えをして高尾まで行きました。
     そこから3回目の乗り換えとなる西国分寺でやっと青春18きっぷにスタンプを押してもらうことにしました。
09:44 北朝霞でおそらく今までで2回目の埼玉の地を踏む
10:13 川越市駅に到着しましたが、現地は昨年の鎌倉での一人旅同様、あいにくの雨が降っていました。
     明日からは4月だというのに手が凍える寒さの中ひたすら歩くこと約30分、小江戸川越の町を象徴する
     川越一番街が見えてきました。特に蔵造りの町並みはなかなか風情がありとても印象的でした。

 最初に一番街のシンボルともいえる時の鐘を見学しました。思ったより迫力があってなかなか印象深い建物でした。一番街を少し北上 することおよそ10分大沢家住宅がありました。この大沢家住宅は一番街にある建物で最も古く、川越で唯一、国指定重要文化に指定されています。しかし、残念ながら内部の見学はできませんでした。なぜなら不運にもちょうど改修工事の真っ只中だったためです。そんなわけで大沢家住宅を後にし、もう少し歩くと一番街も終点となり今まで歩いていた向かいの道を歩くことにしました。そこでこの伝統的な町並みの中でひときわ異質なモダンな建物がありました。どうやら美術館とショップが入っているようです。コンクリートの打ちっ放しですが、何かとてもいい感じの雰囲気だったので思わず写真をとってしまいました。この建物は例外として一番街にある公共の建物は町並みに同体化させていて景観を崩さない地域の取り組みが見受けられました。そして、お昼も過ぎた頃、昼食を食べる場所を探すことにしました。尚、今回はきちんと下調べをして行ったので、前回のように家から最低限として持っていったスティックパン2本をその場しのぎで食べるようなことはしませんでした。

  今回僕が事前にPickUpしたお店は「頑者」、「近喜屋」の二つのラーメン屋さんです。 まず「頑者」は以前、顧問の先生に教えてもらったお店で、そのときから聞いてはいましたが、調べてみると『埼玉でここのところ人気爆発している川越の大行列店』とあるように、実際に行ったら1時を過ぎているにもかかわらず、まだ20人ほどは並んでいました。そのため、やむなくこの店に入るのを断念し、川越駅に行く途中で2つ目に挙げた「近喜屋」というお店に入ることにしました。入店したときはもうすぐ2時を回る時間帯になってしまいました。一人でラーメン屋に入るのが初めての僕にとって緊張しましたが、入って早速「らー麺」(650円)を注文しました。このラーメンの特徴は、最後にアツアツの香味油がかけられてスープ表面にタカの爪(赤唐辛子)が浮かんでいるところです。飲んでみると醤油味で魚粉が振りかけられているせいか一瞬節系で魚介系スープの印象でしたが、豚骨ベースの味も感じられ、見た目よりスッキリしていました。麺は中太のちぢれ麺でスープと麺が絡まり良い感じでとてもおいしかったです。なかなか完成度の高いラーメンで大満足でした。(ちなみに僕の後から入ってきた2人でスープが終了し、暖簾がはずされました。) そのまま川越駅に行って川越の町に別れを告げました。

【おことわり】   
ここから先の電車の発着時刻は詳しい時刻を覚えていないため表記を省かせていただきますのでご了承下さい。川越線を乗り継ぎ、大宮で東北本線に乗り換え16時頃北浦和駅で下車しました。5分ほど歩き埼玉県立近代美術館に到着しました。この建物は都市に関する意識が非常に高かった黒川紀章氏が設計したということもあって見学予定に入れておきましたが、着いて気づいたことがありました。それは行った日が月曜日だったので休館日となっていました。そのため内部の見学が出来ず、なんとも言えない不甲斐なさと無念さを覚えました。とりあえず外観ですが、非常に迫力のある力強い建築で規則性の中に不規則性があるような感じでなかなか見応えのある建物でした。敷地内にあるモニュメントもとても印象的で良かったです。
そして駅まで戻り、電車に乗り、また次の駅である浦和駅で下車しました。7分ほど歩いて埼玉会館に着きました。この建物は日本のモダニズム建築の旗手となった前川國男氏の設計です。丁度、東北本線で帰る帰り途中であり、駅から近いということもあって見学予定にいれておきました。少し年期を感じさせる建物で重厚感がありました。内部は入れなかったので隣にある埼玉県立浦和図書館に寄りましたが既に閉館していました(もう17時を過ぎていました)が、いい雰囲気の建物だったので写真に収めることにして駅に戻りました。

そのまま電車に乗って埼玉県に別れを告げ東京都入りしました。ちょうど帰宅ラッシュの時間帯で赤羽駅くらいからは帰路に向かうであろうサラリーマンや学生がたくさん乗っていました。そして、池袋駅で下車し、夜の池袋をさまよいました。サンシャイン60の夜景がとてもきれいでした。
都会の夜景を見るのは田舎に住んでいる僕にとってとてもフレッシュな気分になりました。40分位池袋の街をぶらぶらして池袋駅に戻りました。山手線にわずかながら遅れが生じていたため幸いなことに本来乗れなかった電車に乗ることが出来ましたが駆け込み乗車でした。そのため、新宿駅で中央線の下り(大月行き)の快速電車に乗れました。(これで30分程度時間を取り戻すことが出来ました。)しかし、この電車の乗車率は200%越えのぎゅうぎゅう詰めでした。そのため、大きな駅に停車すると、ドア側に立っていた僕は一旦ホームに降りなければなりませんでした。
やはり超満員電車はかなりのカロリー消費が出来たように思いました。そのため疲労も顕著に表れました。大月駅に着いたのですが、吐く息が白くなるほどこの日の夜は冷え込んでいてとても寒かったです。そして小淵沢行きの列車に乗って揺られること30分、ふと気がつくと眠ってしまいました。そんなこんなで家に着いたのは結局23時を回ったところでした。楽しかったですが疲れました。
感想
この旅を振り返ってみても昨年よりいろいろな面で自らの成長を実感できたように思います。休館日を調べていかなかったのは失敗でしたが一人旅というのは全てが良い経験になるものだと思います。それで学んだことを将来役立てられたらいいなと改めて思いました。
全体的に今回の旅は昨年よりかなり充実した素晴らしい内容になったつもりです。
それでは、この辺で僕の旅行記を終わりたいと思います。
御閲覧ありがとうございました。